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ディジタルガレージの株価反応

ネットベンチャー支援などを手掛けるデジタルガレージ<4819.OS> が3日ぶりに急反落。一時、2万4200円安の13万1500円まで売られた。13日、12年6月期決算を発表。今期について利益の低成長見通しを示したことで失望された。
 
  13年6月期の連結売上高は250億円(前期比67.7%増)、営業利益は16億5000万円(同1.8%増)と予想。利益面は事前の市場予想を下回る。ネット決済サービスを手掛けるペイメント事業でSBIベリトランス(非上場)を4月に買収した効果が表れ、売上高は大幅に増える。利益面でもペイメント事業は拡大する見込みだが、ベンチャー投資を行うインキュベーション事業が失速してほぼ帳消しになる見通し。インキュベーション事業は前期の業績成長をけん引したが、海外投資先は欧米企業が多いことから、欧州債務危機が株式市場に与える悪影響を踏まえて今期は投資収益が伸び悩むと想定した。
 
  一方、今期からの中期3カ年計画も発表。最終年度の15年6月期では営業利益65億円を目指すなど中期の高成長路線を示したものの、この日の株価には響かなかった。