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このような見方もあります。ドルベースでは株は上がっていませんが、価値の落ちた円ベースでは連日上昇


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  • 2015/02/21
  • 「日本経済は現状でバラ色ではないけど、悲観する程でもない」という小幡氏だが、危惧していることもある。
  • 「円の急落は怖いです。すでにそれは起きています。先日118円まで行きましたが、120円が分岐点となるでしょう。そこで止まるか、突破するか。120円突破して急落すれば、売りが売りを呼び暴落する展開になります。それが一番の日本経済の危機です。円が売られ、国債が売られ、株も売られる。株もドルで見れば円が暴落すれば暴落となりますから、いわゆるトリプル安、日本売りとなります。また、今は海外投資家が『日本株買いだ』と言ってる人が多いという調査があるけど、彼らが『買い』と公言することは、買い終わってそろそろ売りたい、誰かに買わせたいということです。もう円安株高という局面は終わりました。異次元緩和第一弾、2013年4月時点では、円安が1%進むと株価が2%上がった。ドルで見ると1%上がった。だからドルで投資している海外投資家も円安なら日本株は買いだった。それが今は円安が1%進んでも株価は1%しか上がらない。ドルでは日本株は上がっていないんです。ただ、暴落スパイラルの可能性はあるけど、確率自体はまだ小さい。しかし、暴落が起きなくても、円が安くなっても株が上がらなくなり、日本からの資金逃避、海外からの日本資産買いあさりが始まっています。これこそ日本経済の危機です。
  • アベノミクスの金融緩和、円安では実体経済は何一つ変わってない。アベノミクスは、すべての痛みを先送りし、短期的なブームを作り、コストとリスクを先送りしている。消費税増税延期を決断した安倍政権は、痛みが伴うのを全否定して、快楽だけを求めているまさしくリフレ派の象徴です。だから一時的には人々にも受けた。しかし、人々は馬鹿ではない。多くの人が、高齢化社会、地方衰退の構造問題は何も解決していないこと、それでは経済は本当には良くならないことに気づき始めました。本当に今の日本に必要なのは、爆発的に成長しない、老年期を迎えた資本主義社会である日本を、老いたなりに楽しく暮らせるように地道に一つ一つ制度を改善し、社会構造を支えていくが重要だとみな気づいています