#レバレッジ型・インバース型ETFの注意点
・インデックスの2倍やマイナス1倍といった目標値を「日毎」に達成するように設計されているため、2日以上離れた2時点間の騰落率は目標値どおりにならない
・インデックスの値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなり、期間が長くなれば長くなるほどその差(ずれ)が大きくなる傾向があるということです。これは、商品設計のミスではなく、レバレッジ型・インバース型ETF共通の性質であり、東証に掲載されているパンフレットにも書かれていますので、私たち投資家は知っておく必要があります。
データで確認してみましょう。日経平均を投資対象としたレバレッジ型・インバース型ETFの実績を見ると上場直後の4月から半年ちょっと経過、その間日経平均は騰落を繰り返し、現在の騰落率は -1.0%です。レバレッジ型の騰落率は、2倍の -2.0%であってほしいところですが、実際は -3.0%と余計マイナスです。インバース型は逆に動くので +1.0%であってほしいところですが、実際は -1.8%とプラスどころかこちらもマイナスです。こんなことなら日経平均のETF持ってじっとしてた方がまだマシだったじゃないか……という結果になっています。つまり、レバレッジ型・インバース型ETFは、タイミングを図りピンポイントで利用する商品だということです。ゆえに、長期保有には向かないことと、ある程度相場観があるかたでないと使いこなせないことに、ご注意ください。
|
p
|