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CboeとS&P DJIが25年11月4日に算出開始した個別株ボラティリティ集計指数。個別銘柄オプションにVIX式計算を適用し時価総額加重で合算、DSPX指数の構成要素。26/07/09終値49.98(前日比-0.06%)、同日VIX終値15.84。指数全体より個別銘柄のボラティリティ水準が高いことを示唆。
▍① 概要・指数の構造
VIXEQはCboeとS&P DJIが2024年11月に公開した指数。S&P500採用銘柄のうちオプション流動性が十分な銘柄を対象に、VIX方式で各銘柄の30日インプライドボラティリティを算出し、DSPBX(分散バスケット指数)の時価総額ウェートで加重二乗平均の平方根をとった値×100。「S&P500構成銘柄版VIX」に相当し、DSPX(分散指数)の直接構成要素。数式上はDSPX²=VIXEQ²-VIX²の関係が成立。
現水準(2026年7月9日終値):49.98 (前日比▲0.03pt、▲0.06%)VIX終値:15.84(同日)/DSPX:47.41VIXEQ-VIX スプレッド:約34pt(過去最大水準圏)
▍② 論点:ディスパーション・トレードとの連動
VIXEQが高くVIXが低い環境はディスパーション・トレード(インデックスVol売り+個別株Vol買い)が活発な状態を示す。同取引はインデックスボラティリティを押し下げることでディーラーのヘッジ買いを促し、S&P500の上昇を機械的にサポートする。
スプレッドは①決算期入り前(1・4・7・10月)に拡大→②大型テック決算通過後に圧縮、というサイン波的な季節パターンを繰り返す。2026年6月には半導体株の個別IVが急騰し、DSPXが1年ぶり高値の44.44に到達。6月1日時点のVIXEQ-VIXスプレッドは30.8ptと当時の過去最大を記録した(その後さらに拡大し現在約34pt)。
▍③ 指標水準サマリー
▍④ 今後の焦点:Q2決算シーズンとアンワインドリスク
7月はメガキャップ・テック決算が本格化する時期に当たり、例年DSPXおよびVIXEQが季節的ピークを形成する局面。決算通過後は大型テック名の個別IVが急落(ボルクラッシュ)し、VIXEQ低下→ディスパーション・トレード縮小→VIX正常化→相関上昇という連鎖が過去繰り返されている(2025年7・9・10月、2026年1・4月)。現在のVIXEQ水準(50近辺)はそのアンワインド前夜の可能性。ただし、アンワインドが市場下落を伴うか否かは決算内容・マクロ環境次第。
▍⑤ 主なリスク
▍⑥ 所見・備考
VIXEQ≒50・VIX≒16・DSPX≒47という現構造は「個別株高IV+インデックス低IV=最大ディスパーション」の教科書的状態。同スプレッド(約34pt)は過去最大水準圏にあり、アンワインド後の市場動向(特に等加重RSPとの乖離縮小タイミング)が重要な観測点。AIバリュエーション再評価局面でQ2決算が「サプライズなし」に終わると、個別株IVの剥落が想定より緩慢となりディスパーション長期化の可能性もある。VIXEQ単体より「VIXEQ-VIXスプレッド」および「DSPXトレンド+COR1M方向性」の三点セットでの継続監視を推奨。