▍1. :半導体・AI関連に売りが波及
概況*20日前引けの日経平均株価は前営業日比404円35銭安の6万4512円35銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は8億6956万株、売買代金概算は3兆821億円。値上がり銘柄数は256、対して値下がり銘柄数は1254、変わらずは41銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は寄り付き安く始まった後、次第安で日経平均は一時6万4000円台を下回る場面があった。前日の米国株市場でナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発したが、その影響は限定的だった。韓国KOSPIが売られていることで市場センチメントが冷やされた面もある。ただ、売り一巡後は海外筋とみられる先物への買い戻しや、半導体株などにショートカバーが観測され、日経平均の下げ幅も縮小した。個別株は全体的にリスク回避ムードが強く、プライム市場全体の8割強の銘柄が値を下げている。個別では売買代金トップのキオクシアホールディングス<285A.T>が冴えず、ソフトバンクグループ<9984.T>も下値を探った。太陽誘電<6976.T>が値を下げ、フジクラ<5803.T>、古河電気工業<5801.T>なども安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも売りに押された。トーメンデバイス<2737.T>が急落、ムニノバホールディングス<547A.T>も大幅安。半面、アドバンテスト<6857.T>、レーザーテック<6920.T>など半導体製造装置関連株が頑強な値動き。日本製鉄<5401.T>、NEC<6701.T>なども強調展開。GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788.T>が値上がり率首位、コーエーテクモホールディングス<3635.T>も活況高。東宝<9602.T>も上値を追った。
*キオクシアホールディングス<285A>やソフトバンクグループ<9984>など半導体株の一角に売りが強まった。韓国SKハイニックスの株価が20日に急落したことに加え、中国メーカーとの競争激化懸念とAI関連債務問題が株価を押し下げた。
▍2. SKハイニックス急落の背景
- 傘下でフラッシュメモリーを手がける米子会社ソリダイムの米国市場への重複上場に対し、株主の間で懸念
- 韓国の金融規制当局が二重上場問題に介入する可能性を示唆
- 自社株買いの終了による需給悪化の観測も加わる
- 20日の株価は6カ月ぶりの安値圏に沈む
▍3. CXMT急拡大の観測と供給過剰懸念
- 中国の半導体大手CXMTの7−9月期売上が、前年同期比7倍にあたる1147億元−1197億元(約2.7兆円−2.8兆円)に急拡大したとの観測が浮上
- 将来的な半導体の供給過剰や、市場競争の激化による利益率低下への懸念が拡大
▍4. AI関連債務への懸念
米格付け会社S&Pグローバルが、世界の主要テクノロジー企業はデータセンター建設などに巨額の投資を続ける中、外部からは把握しきれない潜在的なAI関連債務を抱えている可能性が高いとの見解を表明。AI分野の財務面の懸念が、株価に影を落とした。
▍5. 20日の東京市場
- キオクシア:前日比605円安の12,995円
- ソフトバンクG:311円安の4,524円まで下落
- 波及先:アドバンテスト<6857>、イビデン<4062>、データセンター関連のフジクラ<5803>、住友電気工業<5802>にも売り
▍6. 今後の注目点
- 10/28:SKハイニックスの第3四半期(7−9月)決算発表
- ソリダイム重複上場をめぐる韓国当局の動向
- CXMT売上急拡大の観測が、実際の数字で確認されるか