SARSのときの日経平均とNY (2002/11~2003/07)
SARSショックで一時25ドル近辺まで下げた米原油先物もすぐに30ドル台を回復し、翌04年には40ドル台、50ドル台と高値を更新していった。
SARSの教訓(2002~03年)
世界で774人の死者。特筆すべきことは、中国本土、香港、米国の各市場は、SARSが正式に封じ込められる数カ月前に底入れした。 当時の市場は、日々報告される感染者数を主に材料視していた。新規感染者の報告が加速する時期に最も大きく下げたが、感染者数の伸びが鈍化に向かうと、最終的には底入れした。 3市場とも、WHOがSARSの終息を宣言するまでには下げをすべて取り戻している。 |
2002~03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、09年の豚インフルエンザ、14年のエボラ出血熱など過去の感染症流行の事例を踏まえると、市場は短期的には、ボラティリティーが増大する中で下落するものの、比較的早期に持ち直す傾向にある。ただ、こうした相場の動向は実体経済に打撃を与えかねない。 |
|