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短気の視点(株は半値戻ししたが恐慌は去っていない?)

米国では、「そろそろ新型コロナウイルスの感染者数もピークアウトするのではないか?」という思惑と、FRB(米連邦準備制度理事会)の無限大介入で、足元のNYダウ平均株価は下げ幅の半値戻しを達成した。米国株の派生商品といわれる日本市場の日経平均もそれに連動した。
為替(円/㌦)
金(㌦/オンス)
原油(㌦/バレル)
米10年債金利(%)
DJI(㌦)

N225(円)

マザーズ(-)

  • 05/07;指数6%高。バイオ一斉高。アンジェ、テラ過熱
  • 04/17;戻りNo.1


『破産のない資本主義は、地獄のないカトリックのようなものだ。』市場とは、参加者が損失に対して健全な恐怖を持つ時に最も良く機能する。それを根絶やしにするのは、FRBや政府の役割ではない。
投資家や経営者はありそうにない(そして予見もできない)ことは時々起こるものだと思っていたはずだ。投資家やビジネス・パーソンは、その可能性を認め、その結果に耐えることを想定しなければいけない。・・・資本家を傷つけたイベントが予見不可能だったというだけで、どうして救済されるべきなのか、私には理由がわからない。
  ハワードマークス 

  • ⮞20/04/16
    IMF
    は4月14日に最新の世界経済見通しを発表した。「新型コロナウイルスによって経済活動が停滞し、1930年代の大恐慌以来で最悪の景気後退になる」と。

  • 株式は短期間でかなり売り込まれた。日経平均もかつてないスピードで31%下げた。ところが、驚いたことに、まだ「パニックの兆候」が全くみえていない。確かに、追加証拠金の請求がいくらか発生し、投機家がいくらか一敗地にまみれた。ところが、同時に、ほとんどの投資家が回復期待から機を逃すまいと構えている。FRBが不良債権をすべて買い入れるという無限大QE(量的緩和)を宣言したからだ。

  • この暴落相場を買い支えたのは、各国政府と中央銀行である。相場の世界でマニピュレーション(価格操作)ほど脆いものはない。米国の連銀が不良債権のゴミ箱と化すなか、もう資本主義の市場メカニズムなど誰も信じていない。日本国の政策はさしずめ、「国民にリスクを押し付ける政策」ばかり。

  • 今、我々は統制経済と国家の相場操縦の中で相場をやっている。

  • ⮞20/04/16  ハワードマークス
    ワクチン・集団免疫・治療法なくしては、なかなか元の生活には戻りにくい。これはもはや独特の予想ではなくコンセンサスだろう。そして、世界不況もまたコンセンサスになりつつある。
  • 想像を超えてきた政策対応を楽観して、本質的な事態はまだ悪化しているように見えるのに、値を戻していく株式市場に危うさ