*23/11/8*アメリカの金利はどうなるか
つまりドラッケンミラー氏は短期国債が長期国債に比べて相対的に下がることを予想していることになる。
長期金利から短期金利を引いた長短金利差は長らくマイナスとなっていたが、ドラッケンミラー氏はそれが上昇することを予想している。それは債券投資家ジェフリー・ガンドラック氏がずっと待っていた景気後退直前のサインでもある。
ドラッケンミラー氏としては、短期金利が下がっても長期金利が上がってもどちらでも良いらしい。だがあえて予想すればと聞かれて、ドラッケンミラー氏は1年後のそれぞれの金利水準を次のように予想している。
2年物国債の金利は3%、30年物国債の金利は今とそれほど変わらないだろう。
結論
現在の政策金利は5.25%なので、政策金利の今後を織り込んで推移する2年物国債が3%ということは、政策金利がここから2%以上下がることをドラッケンミラー氏は予想していることになる。
ちなみに長期金利は需給問題のために危ういが2年物国債の低下に賭けるトレードはこれからの景気後退から利益を得ることができるというのは、以前より筆者が何度か言及している予想と同じである。2年物国債の金利は次のように推移している。
グローバルマクロの投資家であれば考えることはやはり同じである。
ドラッケンミラー氏の株価予想については以下の記事で解説しているので、そちらも参考にしてもらいたい。