兜牛レポート
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市場予想で明暗のタダノとNEC
2014/04/30
15年3月期の市場予想コンセンサスを上回ったタダノは上げ、下回ったNECは下げ。
地合い=N225は+109円の14,396円。
建設クレーン大手のタダノ<6395 >が続急伸。一時97円高の1448円まで買われ、ている。28日引け後、14年3月期の連結決算と15年3月期業績見通しを発表。15年3月期の営業利益予想が市場予想の平均を上回り、好感された。
15年3月期の業績は、売上高1920億円(前期比5.6%増)、営業利益230億円(同8.8%増)を予想。営業利益見通しは、市場予想の平均よりも5億円程度高い水準。営業利益率は12%(前期は11.6%)に改善する見通し。年間配当は20円(同19円)に増配。国内売上高は前期比4.3%増の900億円とさらに伸ばすほか、北米や欧州向けで2ケタ増収を見込む。設備投資額は50億円(前期は42億円)、前提となる為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=135円を予想している。
14年3月期決算は、売上高が1817億6400万円(前期比34.8%増)、営業利益は211億4000万円(同93.5%増)、経常利益は216億4200万円(同89.0%増)となった。会社計画に対し売上高で68億円、営業利益で19億円、経常利益で29億円上回った。国内売上高が計画比50億円増の862億円(同25.6%増)に伸びたほか、中東向けも計画比17億円増の182億円(同80.1%増)と大きく拡大した。営業利益の計画比上ブレは、増収効果(17億円)のほか、原価率の改善(22億円)が大きく、販管費増加(マイナス20億円)の影響を吸収。営業外では円安に伴う為替差益が膨らんだ。
NEC<6701>が続急落し、一時23円安の280円まで売られている。28日引け後、15年3月期の連結業績予想を発表。利益予想が市場予想の平均に届かず、売りに押される展開となった。
15年3月期は、売上高3兆円(前期比1.4%減)、営業利益1200億円(同13.0%増)、純利益350億円(同3.7%増)を予想。市場予想の平均は、営業利益で1340億円程度、純利益で550億円程度とみられていた。売上高は、NECビッグローブの非連結化や携帯電話端末事業の見直しなどの影響から減収を見込む。一方、利益面では、事業ポートフォリオの見直しや子会社の再編などによりコスト競争力を高めることで増益を計画している。前提となる為替レートは、1ドル=100円、1ユーロ=130円。
14年3月期決算は、売上高3兆431億1400万円(前期比0.9%減)、営業利益1061億9300万円(同7.4%減)、純利益337億4200万円(同10.9%増)だった。
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