- 2014/08/02
- 先週のエポックは市場人気の中心だった日本通信が1Q決算で急落した点だ。将来の収益拡大のための先行投資が売られた原因。見かけ上、前年同期比較では大幅減益。通期では33%大幅増収、70%大幅増益に変化ないのに株価は大幅安となった。
- 7月29日米物流のUPSが売られた理由と極めてよく似ている。投資家の目線が変わって足元の利益水準に対する要求が厳しくなり、将来の収益増につながる取組みへの評価が低くなった。 価値観の変化を象徴した物流のUPSの場合は、配送能力強化に伴う設備投資が重荷になるとして2014年12月期通期の利益予想を引き下げた。アナリストの間では「痛みなくして前進なし」など前向きな評価が目立ったが、市場は売りで反応。株価は29日だけで4%近く下落した。 PERなど投資尺度に余裕があれば将来への期待は買い材料になるが、割安感が乏しい現状で重要なのは利益そのものだ。UPS株の低迷は「利益はきちんと出せ」と迫る市場の意思を映し出す。 追い詰められた企業がとる道はコスト削減だ。
- 日本通信はしばらく調整した後、前の高値を更新し上場来高値に躍り出ていくことでしょう、多分。
9424 日本通信 JQ 15:00 1,049円 前日比-137 (-11.55%) 1Q決算ショック安08/01