『23日中部電は高値更新、英ヘッジFが大幅増配提案 中部電力
<9502> は大幅続伸。2月7日に付けた昨年来高値を約1ヵ月半ぶりに更新。英ヘッジファンドのザ・
チルドレンズ・インベストメント(TCI)が20日に同社に対して今3月期の期末配当を会社計画の30円から60円に増額するよう提案したことが明らかになった。同ファンドはアクティビスト(行動する株主)ファンドとして知られ、最近ではオランダ金融大手のABNアムロに会社分割要求などを突きつけ、
ABNアムロを英バークレイズとの経営統合交渉に向かわせたとされているほか、2年前にはドイツ証券取引所によるロンドン
証券取引所の買収計画に異議を唱えて白紙撤回させた“実績”もある。 増配提案を受けて「内容を慎重に検討する」というコメントを出した中部電だが、
公益性などを理由に簡単に拒否できるかどうか、その後の動向も含めて考えると難しい判断。また、現在のグローバル化した金融市場環境を考えると、村上ファンドなどよりも対応ははるかに難しい。 これまで判明しているTCIの保有株数は発行済株式総数の1%程度だが、最近の株価の動きを見ていると、買い増している可能性がある』