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 9日、米電子決済大手のペイパルと提携し、日本市場でスマートフォン(スマホ)を利用した電子決済サービスを始めると発表した。両社が10億円ずつ出資し、新会社「ペイパルジャパン(仮称)」を7月めどに設立、サービスを本格展開する予定だ。 ネット通販の決済に加え、クレジットカード決済の導入率の低い小規模事業者向けにスマホで決済が可能な専用機器導入を促進し、オンライン決済の普及を目指す。店頭での決済では、スマホの上部に専用機器の「ペイパル・ヒアー」で顧客のクレジットカード情報を読み取り決済を行う。従来型のクレジットカード読み取り端末と比べペイパル・ヒアーは1200円前後と低価格、代金回収も即時に行えるのが強み。取扱高の5%を店舗から徴収するビジネスモデルとなる。ソフトバンクは傘下のヤフーがアスクルと提携するなどイーコマース分野の強化を急いでいる。孫正義社長は「オンライン決済もイーコマースもナンバー1を目指し、アマゾン楽天をはるかにしのいでいきたい。現金を持たなくても買い物できる環境をつくる」と話し、今後、新会社の日本市場での上場も目指すという。