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『アイドルマスターシンデレラガールズ』などでヒットを飛ばし続けるCygamesが、アプリゲームに初参戦!「新感覚パズルRPG!」とストアで宣言していることもあり、「まさか、あの天下のCygamesが、あそこまで大きくなったゲーム会社が、完全にパクるわけない」そう思ってプレイしてみた。が、中身はパズドラ系、パクリ…いや、そんなものでは済まされない完パクリゲーであった…。ゲームは三国志の皮を被ったパズドラ。5つの属性を持つ三国志の武将たちを5人組み合わせてパーティーを作り、クエストをこなしていく。リーダースキルやパーティースキルが武将に備わっているのも同じだ。
▲戦力はコスト
ただ、さすがにバトルルールは違うだろう…最初はそう思ってプレイした。が、画面下の兵士をタッチし、それをそのままドラッグして移動…完全にパズドラそのままだ!パズドラと大きく違うのは、兵士が消えた後に上から降ってくるのではなく、下から上に向けて補充されるところ。方向を変えただけで基本的に何も変わっていない…。パズドラの発明である、パズル部分を完パクリ。しかし、もっと驚いたのがそのハイレベルぶりだ。過去、中国メーカーが作った有象無象やLINEパズドラこと『Lineツアーズ』のようなパクリゲーはあったが、全部あまり面白くないという欠点があり、あまり問題ではなかった。そう、問題は「こいつが面白い」ということだ。パズルの基本ルールはたしかに同じだ。が、同種の兵士を大量に消すと必殺技が発生する演出が追加されており、消し方のテクニカル度は上でやりがいもある。矢が飛びかい、兵士が突撃していく演出も気持いい。さらに言えば、パズドラよりもパズルのマスが1ライン多いため、連鎖を作りやすいのもポイント。超連鎖がより簡単につくれ、演出はパズドラより派手でスピーディーに、気持よくバトルが進んでいくのは純粋に楽しい。
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さらに、最近のソーシャルゲームで重視されつつあるストーリーもこちらにはある。短いながら毎回ストーリーが語られるし、カットインの入るボス戦なども、ボスが語ることでストーリー性をより出している。長く飽きさせずに遊ぶ仕掛けとして、初期から三国志のメインである魏・蜀・呉それぞれにクエストが分岐している点も見逃せない。プレイヤーは好きなストーリーを見ればいいし、詰まったら別のストーリーに逃げてもいい。より遊びの幅があるように見える。パズドラはもうだいぶ前のゲームだ。当時の水準ではかなりハイレベルだったが、今となってはシンプルすぎるところがある。このゲームはパズドラを完全にパクりつつ、その部分を突いたのだ。パズドラのコピーをしつつ、パズドラに足りていないところをきっちり足してきた。そんな印象のゲーム。はっきり言おう。自分は序盤をプレイしていてパズドラよりはっきり面白いと感じてしまった。ゲームはパクリとパクラれの繰り返しだ。パクりつつもその中で違うものを足していくことでより進化してきた歴史があるのだから、新しいシステムを加えている『三国志パズル大戦』は違うゲームではある。特別な特許をとっていなければ法律的にもOKだろう。だが、ヒットしたものを完全にコピーして、そこに乗っかろうとするだけ…というのをCygamesやLineのような大手がひたすらに行うのが、果たしていいものなのかといわれるとNOだとも思う。理由は簡単で、短期間のうちに新規のアイデアを、資力のあるところがより強化してコピーすると本のアイデアを考えた者に十分な利益が行き渡らず、ゲームのイノベーションを阻害すると思っているからだ(パズドラはそういう意味では十分儲けているのだが、大手が安易に完全コピーという姿勢が良くないと思っている)単体のゲームとしてこれは面白いし、作ったスタッフがすごいと思うが、このゲームが大人気になるのは嫌だ。少なくとも感情的には受け付けない。 |