| 23日ソフトバンクの終値は前日比330円(5.08%)高の6820円だった。一時は6870円を付け、2営業日ぶりに年初来高値を更新した。終値での時価総額は8兆1885億円と、2000年8月21日以降では初めて8兆円台に乗せた。電子商取引(EC)最大手のアリババ集団が香港証券取引所に新規上場を申請したことが材料視された。ソフトバンクは2013年3月末時点でアリババ・グループ・ホールディングスの36.7%(議決権ベース)を保有する大株主で、上場に伴う保有株の含み益拡大への思惑が広がった。ソフトバンクの売買代金は前日の2.3倍である1813億円に膨らみ、東証1部で首位となった。
11日に米スプリント・ネクステルの買収手続きが完了して以降、海外での事業展開への期待を背景に資金流入が続き、株価上昇に弾みが付いている。11日終値から23日終値までで、ソフトバンク株は19%上昇した。朝方は海外勢の資金流入を指摘する声があったほか、個人も今後の成長期待を手掛かりに買い進む動きが目立った。
ソフトバンクは17日にJT(2914)を時価総額で逆転し、東証1部全体で第3位に浮上。第2位の三菱UFJ(8306)とは23日時点で約1兆3000億円の差がある。。 |