ミリ秒単位で情報が駆け巡り、アルゴリズムで動く決済コンピューターがトレードを瞬時に決めてゆく。巨額があっという間に吹き飛んだり、回復するーそんな世界の金融情報市場の有様は、まるで誰にも手が付けられない野獣の世界。
日本経済新聞社が英フィナンシャル・タイムズ(FT)を買収したNewsは記憶に新しい。2015年7月末の買収合意発表後、11月末に買収完了。日経はFTの新たな所有者になった。日経の情報は斜めから読む必要がいよいよ高まった。為にするニュースにご注意。
- 誰かが勝ったら、誰かが負ける、究極的な市場の姿
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・ブルームバーグは金融情報端末市場をほぼ独占していた。その成功の理由には、利用者情報のデータマイニングの成果もあった」。顧客情報にアクセスできることで、営業部門のスタッフはより顧客に合ったサービスを勧めることができた。
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2秒の差で情報を出す―インサイダー取引
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もはやサイコロ賭博のほうがまだまとも。株取引・金融の世界イカサマが流行っているようだ。
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- 【こっそり顧客情報を見れた】
- 元ブルームバーグの記者トレイシー・アロウェイは、FTのブログ「アルファビル」の中で、記者は「UUID」という端末IDを使い、これが「金融情報の記事を書くときには、とても便利だった」と書いた。
- 顧客の名前をクリックすると、個々の顧客の連絡先、いつログインしたか、カスタマーサービス部門と利用者とのチャット情報、端末上のどの機能を良く使ったかなどを調べることができた。同社の内部データベースには金融情報サービスを利用する顧客の個人情報(連絡先)や子供の名前、好きな食べ物、趣味などの情報が入っていた
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- 2013年4月23日午後1時7分、
- 「最新ニュース:米大統領官邸で2件の爆発。オバマ大統領が負傷」。が配信された。
- ネット上に飛び交う言葉を拾って株式市場の売買を決めるプログラムが一斉に作動した。「米大統領官邸」、「爆発」、「オバマ」-売りを刺激するには十分なキーワードだ。ツイートが発信されてから数秒後、ダウジョーンズ株価指数は140ポイント下落し、2000億ドルに相当する資本が吹っ飛んだ。
- ところが、実はつぶやきは偽物だった。シリアのアサド大統領を支援するハッカー集団「シリア電子軍」が、APのアカウントを乗っ取っていた。
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・各情報提供社が互いにしのぎを削りながら、ネット上のソーシャルメディアの動きまでをもとらえている。
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アルゴリズムを駆使したトレーディングやHFTの拡大に伴って、「コンピューターが読み取り可能なニュース」あるいは「機械可読なニュース」(マシーン・リーダブル・ニュース)のサービスが、ここ数年、広がっている。これは主要経済指標、経済記事、通信社電とともにソーシャルメディア上のさまざまな情報を超高速に集め、配信するもの |
トレード自体を機械が行っているばかりか、ニュースの選択・配信も機械が超スピードで手掛けている。
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- アルゴリズムに基づいて、コンピューターに売買指示を出させる「高速・高頻度取引(ハイ・フリークエシー・トレーディング=HFT)の場合、その指示は100分の1秒、あるいは1000分の1秒単位で行われる。トレーダーのコンピューターが取引所のコンピューターに直接指示を伝える方式が潮流になっているため、金融機関の間で、取引所に出来うる限り近いところにサーバーを設定する競争まで起きている。
- こうしたトレードは市場の不安定さを増大する。その帰結の1つが2010年5月6日の「フラッシュ・クラッシュ」事件だった。取引量が多すぎて、ニューヨーク証券取引所のオンライントレーディング部門が凍結状態となった。ダウジョーンズ平均株価は午後2時半から3時の間に1兆ドルを失い、その後で取り戻した。コンサルティング会社アクセンチュアの株価はゼロに近くなり、アップルの株価は10万ドルまで上昇し、市場は大揺れに揺れた。
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2015/12/18
最近では日銀の黒田、金融緩和でコンピュータがすぐさま反応しN225が大きく上げた。その直後にどうも中身が違うぞ、貧弱だとしてわずかの時間に大きく下げてその日を終えた。1日の振幅は1000も振れた。
..「バズーカ3」は不発、追加緩和か迷い相場乱高下
N225 日中足
2015/12/18固定(備忘録)
黒田日銀が再び市場の意表を突いた「バズーカ3」は不発に終わった。上場投資信託(ETF)の新たな買い入れ枠設定など量的・質的金融緩和(QQE)の強化策を打ち出したものの、マネタリーベースの目標額は据え置き。市場は追加緩和なのかどうか迷い、日本株やドル/円JPY=EBSは乱高下した。日本経済に与える効果も疑問視され、金融政策の手詰まり感がより鮮明になってしまったとの指摘が市場で広がっている。
<「過去の記憶」で最初は買い>
10年ぶりとなる米利上げを無難に通過し、「今回の日銀決定会合は現状維持」(邦銀ストラテジスト)と決め込んでいた市場には、再び大きなサプライズとなった。黒田東彦日銀総裁が「物価の基調は改善している」との発言を繰り返していたことなどから、今回、何かあるとみていた市場関係者はほぼ皆無だった。
しかし、日銀は18日の金融政策決定会合で、年間80兆円の国債購入を柱とする従来の金融緩和の継続を決める一方で、新たなETF買い入れ枠の設定や長期国債の残存期間延長などQQEの強化策を打ち出した。
意表を突かれた市場は、まず株買い・円売り・債券買いで反応。日経平均.N225は一時500円高まで上昇、ドル/円も123円後半まで約1円上昇した。長期金利も0.265%と1月28日以来の低水準を付けた。「これまで2回のQQEで急激な株高・円安が進んだ記憶による初期反応」(大手証券・株式トレーダー)という。
日銀のQQEが市場に与えたインパクトは大きい。2013年4月4日に決定され、「バズーカ砲」と呼ばれた第1弾は日経平均を5月高値まで3867円、ドル/円を11円押し上げた。14年10月31日の第2弾の時も日経平均は1カ月強で2372円、ドル/円は12円上昇した。
<すぐに冷めた「熱狂」>
だが、今回は日本株、ドル/円ともに急速に上げ幅を縮小。日経平均の下げ幅は300円を超え1万9000円割れで取引を終えた。ドル/円も122円を割り込み、ともに強化策発表前の水準を下回ってしまった。
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ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
瞬にして敏なる戦いではコンピュータに太刀打ち出来ない。
我々の最大の武器は鈍。
周回遅れの情報の鈍;アクションの鈍こそが個人投資家の持つことのできる武器。「為にする情報」に打ち勝つ破壊核兵器です。正しい価値ある情報は後からついてきます。
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三猿金泉秘録
| *狂乱する相場は見ザル
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| *不安をあおる材料は聞かザル
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| *自らの見識を他者に言わザル
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相場高騰のなか、大勢が買いに向かうときにこそ、ひそかに売りの兆しを探る。人々が弱気になっているときこそ強気に挑む。陽の中には陰の影が、陰の中には陽の影が必ず生じる。
単純にも見えるこの規律を守るのはなかなか難しい。なぜなら人間には感情があるからだ。しかし、市場も相場での価格も、そもそもが人間の作り出したもの。ならば、人間心理に長けることこそが成功へのカギとなる。
「米安く人気も弱く我もまた、売りたきときは米の買い旬」
「野も山も皆一面に弱気なら、あほうになって米を買うべし」
多勢のあとをついても大きな成功を手にすることができない。しかし、ただ闇雲に人の逆を行くわけではない。資金管理はしっかり行ったうえで、相場を見ながら仕掛けていくこと、これ、大事。
「備えなき商いならばいつにても、損得なしに商い禁制」
「買い米を一度に買うは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」
仕掛け・仕切りのタイミング、資金管理、心理的規律など、いまの時代でももちろん重要事項。
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フラッシュ・クラッシュが発生した一つの理由として、HFTの「スプーフィング」という行為があったと言われた。これは競合相手を負かすために、株を買うあるいは売る振りをする行為だ。この日、194億株が取引されたが、1秒の数千分の1の間、売るように見せかけていただけの取引も多くあった。
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