池の中にクジラがいる。
米株式市場が波乱になっている。ロビンフッド証券にSECが調査出動のニュースに反応して09/03ナスダックは5%も下げた。
ロビンフッド証券で個人のオプション取引が盛ん。この8月のナスダックの急騰の立役者だった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は8月に10%近く上がった。個別でみるとテスラは74%、アマゾンは9%、マイクロソフトは10%それぞれ上昇した。これらの銘柄ではいずれもコールの買い持ちが増えている。その個人投資家による少額のコールオプション取引の中に混じって巨大なクジラがうごめいていた。従来みられなかった大口の取引も浮上。「コール市場に"クジラ"がいる」との声が出るなか、SBGの存在が明らかになった。
SBGが大規模に取得していたのはコール(買う権利)と呼ばれるオプションで、あらかじめ決めた値段で個別銘柄などを購入する権利を指す。とくに8月にコールの買いを増やしたとみられ、WSJによると約40億ドル(約4200億円)分に達する。現物株に換算すると500億ドル規模になる。上昇相場でコールを買い持ちすれば、レバレッジをきかせてより大きな利益を確保できる。
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