それは、日経平均が2倍、円も2倍の200円。
すなわち「2、2、2、2、2」
今の時点でそれはあり得ないと思っています。そんなことを言われても誰もそうはならないと思うでしょう。しかし
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米ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は15日、東京株式市場の日経平均<.N225>は年内に1万7000円台に乗せるとの予想を示した。
日経平均は15日、2.29%高の1万5096円03銭で終了。約5年4カ月ぶりに節目の1万5000円台を回復して引けた。
ガンドラックCEOはまた、米財務省が発行するインフレ連動債について、インフレ率が上昇する公算は小さいため、「かなり悪い」投資先になるとの見方を示した。
また米10年債<US10YT=RR>利回りが2%を超えたら米国債の買いを加速させる可能性があると述べた。
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ガンドラックCEOって?
| ジェフリー・ガンドラック氏。米国ロサンゼルスに拠点を置く資産運用会社ダブルライン・キャピタルのCEO(最高経営責任者)で、数千億円規模のファンドを運用する世界有数の投資家だ。金融業界では誰もが名を知る著名人であり、最近では米アップル株の暴落を予測したことでマーケットの話題をさらった。
驚異的な運用成績を叩き出すことで全世界から注目を集める「怪物」は、米国ロサンゼルスのオフィスで本誌の取材にこう語り出した。「私は数ヵ月前から、日本の株価は1万3000円までは確実に上がると予測してきました。そうしたら先日、甘利経済財政担当相も『1万3000円』と言っていましたね。彼が私と同じ数字を出したのは、なにかの偶然でしょうか。私がこう言うと、『1万3000円以上には上がらないのか』とよく聞かれますが、ひとまず1万3000円を突破してからまた聞きにきて欲しいですね(笑)。
ただし、日経平均が2万円になるか5000円になるか、どちらが先に起きるかと聞かれれば、私は自信を持って2万円だと答えます。なぜかといえば、私は現在の日本株のトレンドが10年、20年続いてもおかしくないと考えているからです。だから、世界でただ一つ、どこの国の株を買うかと聞かれれば、私は日本の株だと答えます。短期的にも、中期的にも、長期的にも、日本の株が買いだと」
いまやその言動が相場を動かすともいわれるこの著名投資家が、実は昨年来より奨めているのが日本株買いと円売りだ。続けて語る。
「世界経済全体のパイの成長が望めない今、各国が成長するための唯一の方法というのは、そのパイから大きなスライスを切り取ること、つまり市場シェアを奪うことしかありません。そうした中で、日本の安倍政権は画期的な為替安政策を他国に先駆けて最初に実施し、円を切り下げることに成功しました。通貨が安くなれば、輸出企業の業績が回復する、つまりスライスを切り取れる。しかも、マーケットが日本政府が通貨を切り下げることを容認している。こうなれば株が上がり、日本経済が成長するのは必然のこと。だから、日本は『買い』なのです」
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| 株だけではない。円安もまだまだこれからが本番だという。
「ここ20年以上『世界で最も強い通貨』だった日本の円が、安倍政権の政策によって『世界で最も弱い通貨』に変わった。これはまったく新しいことであり、ちょっとやそっとのことでこのトレンドが変わるはずがありません。円はこれから何年もかけてずっと安くなっていくでしょう。
1ドル=100円というのは来週に起きてもおかしくありません。それより、私は1ドル=200円になると思っています。人はこれを極論だと言いますが、世界経済の歴史を振り返れば、同じようなことはいくつも起こっています。さらに先日、安倍政権は日本銀行の総裁に(アジア開発銀行総裁の)黒田東彦はるひこ氏を起用する方針を明らかにし、円を安くする公約はより強化されることになりました。すぐにとは言いませんが、これからじっくり時間をかけて200円になっていくことは間違いないでしょう」
そんなガンドラック氏の大胆予測を裏付けるように、株高・円安は止まるところを知らない。 圧巻だったのが2月25日、日銀総裁に黒田氏が起用されるとの方針が世界中のメディアで流されると、まずは米国シカゴのマーケットで日経平均先物への買いラッシュが発生し、いきなり日経平均先物3月物が1万1600円台の「大台」まで上昇した。続けて日本の東京外国為替市場では円売りが殺到し、早朝から1ドル=94円77銭と2年10ヵ月ぶりの円安をつけ、マーケット関係者が沸いた。
午後に入っても勢いは止まらず、東京株式市場では日経平均が続伸し、最終的には1万1662円と約4年5ヵ月ぶりの高値をつけたのだ。 |
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| | 黒田総裁が実際に発言したわけではありません。面白くするために脚色しただけですから読み流してください。
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