2013年度の長期国債のカレンダーベースの発行予定額は126.6兆円となって |
おり(年間発行額156.6兆円から短国の30兆円を差し引いたもの)、4月は6.2兆 |
円、それ以降7.5兆円を11か月で購入となれば、年間合計88.7兆円となり、計算 |
上は毎月の発行額の70%を買い入れることになる。新方式の国債買い入れ |
は、基金による国債買入と同様に新発債も対象となるそ。これまでの輪番オペ |
では財政ファイナンスと意識されないために、発行年限別の直近発行2銘柄を |
除いていたが、それを行うと流通玉が不足しかねず、新方式ではその制限も外 |
す。 |
輪番オペでの買入額は「残存1年以下」が年間で7兆4400億円、「1年超10年以 |
下」が12兆円、「10年超30年以下」が1兆2000億円、変動利付債が7200億円、 |
物価連動債が2400億円となっていた。それに対して新たな国債買入ではその |
区分が少し細分化され、こちらは月額での購入額が示され、残存期間1年以下 |
が0.22兆円(年間2.64兆円)、1年超5年以下が3兆円(同36兆円)、5年超10年 |
以下が3.4兆円(同40.8兆円)、10年超が0.8兆円(9.6兆円)、変動利付債が隔 |
月で0.14兆円、物価連動債が隔月で0.02兆円となっている。基金による国債買 |
入は残存1年から3年までのもので毎月2兆円程度を購入していたが、それを加 |
味しても、大きく増えるのが1年から10年までのところであり、超長期債につい |
ても発行規模を考慮すると日銀による購入の影響は大きくなる。 |