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GSと野村が仕掛ける・・・・静岡銀行

タイムリーな無利息資金調達

13/04/09                                     静岡銀行<8355.T>がユーロ米ドル建てCBの発行を決議、発行額は5億ドル



静岡銀行<8355.T>は9日、取締役会で2018年満期ユーロ米ドル建て転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議した。発行額は5億ドル。 
 ユーロ米ドル建てCBは、利息を付さないゼロクーポンによる発行で、払込金額は額面金額の100%、発行価格(募集価格)は同102.5%。償還期限は2018年4月25日で、払い込みは4月25日。転換価額は未定。野村インターナショナル、ゴールドマン・サックス・インターナショナルを共同ブックランナー兼共同主幹事引受会社とし、欧州を中心とする海外市場(ただし米国を除く)で募集する。格付けはムーディーズからAa3を取得予定。上場はシンガポール証券取引所。  調達資金は、米ドル建ての貸出金に2013年度中に充当する予定。

同時に静岡銀行は自己保有株を除く発行済み株式総数の3.08%にあたる2000万株、取得総額260億円を上限とする自社株買いの枠組みを決定。取得期間は4月10日から6月21日。具体的には、4月10日午前8時45分の東証自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)で買い付けの委託を行う。買い付け価格は4月9日終値の1131円。 

・先行き円安がほぼ確定な中このドル建て転換社債なら投資家の関心を大いに呼ぶ。現在1㌦=100円だから5年後は150円くらいになっているとして、利回りがとても良く見える。株価が上がれば有利に株式に転換できる。静岡銀行にとっては500億円の借金が750億円になって相当きつくなる。しかし発行と同時に為替予約でヘッジしておくだろう。利払いがない社債だし、途中株価が上がれば株式に転換されてお金を返さなくても良くなる。銀行株はとてつもなく株価が上がると考えられるのでただで資金が手に入るようなもの。資金使途もドル建て貸出金というのがしっかり円安を見越して債権金額が円換算で増えるような仕組み。多分将来の株式希薄化懸念で明日、売られることはなく、逆に買い物殺到かも知れない。ゴルドマンサックスと野村が共同幹事という点も大いに思惑を呼ぶ。 これを突破口に、CBブームもやって来そう。
静岡銀行<8355.T>の株価に注目